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金正恩の「平和攻勢」は米国も取り込むか？
2018/04/29 グローバルアナリシス
4月27日は、世界中が歴史的な米朝首脳会談に釘付けになった一日だった。米CNNも、北朝鮮の金正恩委員長が南北軍事境界線を越える瞬間から午前中の首脳会談に入るまでの一部始終を生中継で報じていた。アジアの最貧国で、世界でもっとも孤立しているちっぽけな国の一つに過ぎない北朝鮮の独裁者が、世界のメディアのトップニュースを独占したという事実、それ自体が「凄いこと」である。
常に米国から暗殺される危険に晒され、秘密のベールに包まれていた独裁者が、定刻通りに所定の場所に現れたこと自体、本来驚くべきことである。すでに事前に米国や韓国との間で金正恩の安全を保障する約束をとりつけてあったからこそ、金正恩は歩いてくることができたのであろう。金正恩が米国と韓国の約束を信用し、実際に安全にこの首脳会談が執り行われたこと自体、北朝鮮と米国及び韓国との信頼醸成につながるものと思われる。
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