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トルコ「米牧師釈放」とサウジ「記者失踪」の国際政治学

2018/10/15 グローバルアナリシス

■ トルコ「米牧師釈放」とサウジ「記者失踪」の国際政治学

米国とトルコの間で新たな動きが見られた。これまで両国間の懸案事項の一つであった米国人牧師の拘束問題で進展が見られ、同牧師が釈放された。この問題は米国がトルコに経済制裁を科す主原因であったため、経済制裁の一部緩和が予想される。

しかし、米国とトルコの間には、他にも多くの問題が横たわっている。米国が支援するシリアのクルド勢力に対して、トルコは新たな軍事攻撃を開始する準備を進めており、再び米・トルコ間に緊張が走る可能性もある。10月に入って急浮上したサウジ人ジャーナリストの行方不明事件を契機に、トルコは牧師釈放問題では米国に歩み寄ったが、両国間の対立解消には程遠い状態である。

またサウジ人ジャーナリスト行方不明問題をめぐり、米国とサウジアラビアの関係がこじれ、米国の対イラン包囲網が崩れる可能性がある。そうなると、関係各国がますます独自の動きを進める戦略的空間が広がり、対立や緊張のリスクが高まる可能性がある。

以下、最近の事件とその意味を考察していこう。

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