2018/10/25 グローバルアナリシス
■ 安田さんの解放とカショーギ事件のその後
■日本人ジャーナリスト解放の背景
シリアで武装勢力に拘束されていたジャーナリストの安田純平さんが、約3年4カ月ぶりに解放された。「足を伸ばして寝てはいけない。寝る範囲が1.5メートルだけ。それが24時間という状態が8カ月ほど続いた」といった安田さんのコメントが伝えられており、過酷な人質生活の一端が垣間見える。
映像をみる限り安田さんの足取りはしっかりしており元気そうだが、3年以上の人質生活による精神的・肉体的なダメージは想像を絶するほど大きいだろう。当面はメディア関係者に追い回されることになると思われるが、ゆっくりと心身ともに休めて一刻も早く回復されることを願っている。
今回、安田さんが解放された背景として、シリア北西部イドリブの戦略的な状況が考えられる。これまで当レポートでもたびたび触れてきた通り、シリア内戦は大詰めを迎えており、アサド政権は、反体制派の最後の砦であるイドリブへの攻撃準備を進めてきた。
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