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トランプ大統領「シリアから米軍撤退」表明の舞台裏
2018/12/22 グローバルアナリシス
12月19日にトランプ大統領がシリアからの米軍の撤退を表明し、すでに撤退作業が始まっていることがホワイトハウスから確認された。トランプ大統領は同日、自身のツイッターで「我々はシリアのイスラム国（IS）を撃退した。それこそがトランプ政権下でシリアに駐留する唯一の理由だ」と決断の理由を簡潔に述べた。この突然の「方向転換」を受けて翌20日、マティス国防長官が辞任を発表した。ドラマティックな展開がみられたが、この米国による対シリア政策の転換は、今後のシリア情勢をめぐる関係勢力のパワーバランスを変え、中東地域の戦略構図に影響を及ぼす大事件である。
今回トランプ大統領がＵターンともいえる大きな政策転換を突然決定した背景と、その地政学的なインパクトを考察していきたい。
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国際政治アナリスト・菅原出（すがわらいずる）が、最新の世界情勢の裏側を詳細にレポートします。『「イスラム国」と「恐怖の輸出」』（講談社）『戦争詐 欺師』（講談社）などの著者である国際ジャーナリストの菅原出が、ワシントンを始め世界各国に持つ独自のネットワークを駆使して取材した最新の世界情勢 と、一般の報道情報の裏側を詳しく解説します。国際政治を学ぶ学生から、アナリスト、マスコミ関係の方々まで、広く役立つ情報をお届けします。
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