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中東・北アフリカ情勢：リビア、イラン、トルコ
2019/4/8 グローバルリスク・インテリジェンス
（１）リビア戦闘激化で不安的化が危惧されるオイル・マーケット 4月7日、リビア東部ベンガジを拠点とする軍事組織「リビア国民軍（LNA）」が、シラージュ暫定首相が拠点とする首都トリポリを目指し、首都南郊への空爆作戦を開始し、中心部に向けた進軍を始めたようだ。4月5日に国連安全保障理事会は緊急会合を開催し、LNAのハフタル司令官に進軍の停止を呼びかけていたが、国連の調停は失敗し、トリポリでの軍事衝突が懸念されている。LNAは同日時点でトリポリ南部の空港施設などを占拠したと主張していた。
トリポリ政府を支持する民兵部隊（イスラム系民兵組織含む）は、LNAを迎え撃つべく戦闘態勢を整えていることが伝えられており、トリポリで激しい戦闘が展開される可能性が高い。4月7日付の米ウォールストリート・ジャーナル紙は、トリポリ政府を支援するために現地に駐留していた小規模の米軍部隊が撤退をしたことを報じており、状況の深刻さを物語っている。
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