2019/7/23 グローバルリスク・インテリジェンス
■ 「制御不能な戦争」米・イラン衝突シナリオを考える
エスカレートするイラン革命防衛隊の「挑発」
前号では、7月10日にイランが英国のタンカーの拿捕を試みたが未遂に終わった事件について取り上げたが、それから9日後の19日、イラン革命防衛隊がホルムズ海峡で、今度こそ「英国の石油タンカーを拿捕した」と発表。イランと英国の対立が強まっている。
また同じ19日に米国防総省は、サウジアラビアの米軍駐留を再開させることを発表した。駐留先はサウジアラビアの首都リヤド南東にあるプリンス・スルタン空軍基地で、米メディアによるとすでに500名程度が駐留を開始しているという。同日サウジアラビアも米軍部隊の駐留を受け入れることを表明した[1]。
また、この英国タンカー拿捕の数時間後に、米中央軍司令部は、タンカー護衛のための有志連合作戦である「護衛作戦(オペレーション・センチネル)」の構想を正式に発表した。この作戦は、中東の主要な海路の自由な航行を守るために監視と警戒を強化することが目的であり、イランに対する敵対的な軍事作戦だとは述べていない。
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