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再び高まる緊張:シリア・イドリブ情勢とイランをめぐる動向

2020/2/24 グローバルリスク・インテリジェンス

■ 再び高まる緊張:シリア・イドリブ情勢とイランをめぐる動向

シリア・イドリブめぐり迷走するエルドアン

シリア内戦が最終局面に差し掛かる中、トルコとシリアの軍事衝突の懸念が強まっている。

2月19日に国連安全保障理事会は、シリアに関する公開会合を開催。和平協議を仲介するペデルセン国連特使は、アサド政権軍を支援するロシアと反体制派を支えるトルコに対し、北西部イドリブ県の沈静化へ「中心的役割を果たす能力と義務がある」と述べ、即時停戦の実現を求める声明を発表した(『共同通信』)。

シリアのアサド政権は、昨年12月にイドリブ奪還作戦を本格化させ、今年に入ってから交通の要衝を相次いで制圧。2月上旬には、首都ダマスカスと北部の大都市アレッポを結ぶ主要道路が通る要衝サラケブを制圧したと発表し、イドリブ侵攻に向けて有利な態勢を整えた。

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© Izuru Sugawara