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賭けに出るエルドアンと追い詰められるイラン

2020/2/28 グローバルリスク・インテリジェンス

■ 賭けに出るエルドアンと追い詰められるイラン

迫るイドリブ軍事衝突までの期限

2月27日、トルコ国防相はシリア北西部イドリブ県で空爆攻撃を受け、トルコ兵2名が死亡したことを発表した。今月に入ってから同県でシリアのアサド政権軍との軍事衝突が続いており、これによりトルコ兵の死者は合計18名になった。

トルコのエルドアン大統領は、2月末までにシリアのアサド政権に対し、イドリブから軍を撤退させることを要求しており、両軍の軍事衝突の危機が高まっている。

エルドアン大統領はこのところ、アサド政権を支援するロシアを説得することができずに米国に支援を求める姿勢が強まっている。トルコのメディアは最近、トルコが北大西洋条約機構(NATO)の一員であることをアピールして親NATOであるとの主張(宣伝)を繰り返している。つい最近までロシアから地対空ミサイルを購入したことで米国やNATO諸国との関係を悪化させ、NATOからの脱退まで取り沙汰されていたのが嘘のようである。焦りを募らせるエルドアン政権の迷走が目立つ。

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© Izuru Sugawara