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コロナ禍で高まる暴動、犯罪、テロ・リスク―危機管理担当者は「同時複合危機」に備えよ―

2020/7/15 グローバルリスク・インテリジェンス

■ コロナ禍で高まる暴動、犯罪、テロ・リスク―危機管理担当者は「同時複合危機」に備えよ―

7月13日、米ジョンズ・ホプキンズ大学の集計によると新型コロナウイルスの感染者は世界全体で1,300万人を超え、感染死者数も57万人を超えたことが明らかになった。世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は、「感染拡大は加速しており、世界的大流行は明らかにまだヤマを越えていない」との認識を示しており、同ウイルスの世界的な勢いはまだまだ止まりそうにない。

こうした中、この感染症拡大が、政治、経済、社会の隅々にまで長期的な影響を与えることによって、様々な治安上の問題も深刻化している。先の見えない感染症に対する懸念と長期化する対策への反発や政府の対応への不満などから、世界各地でデモ、抗議行動や暴動が頻発している。

また新型コロナウイルスの影響で治安機関の活動に制約が出ていることから、犯罪組織による違法な経済活動が横行しており、過激なテロ組織も再び活動を活発化させている。さらにコロナによる経済活動、貿易の縮小により、麻薬ビジネスのような違法経済の規模も縮小し、小さくなった市場や密売ルートをめぐって麻薬ギャング同士の抗争が激化する動きもみられる。

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© Izuru Sugawara