【速報・無料公開】イランによる報復攻撃「開始」

1月8日未明、イランが10発以上の弾道ミサイルを、米軍が駐留するイラク国内のアサド空軍基地とアルビルの計2カ所の基地に発射した模様。

イラン政府高官は、これはソレイマーニー司令官殺害に対する報復攻撃の「始まり」であり、イラン革命防衛隊は「激しい復讐が始まった」との声明を発表。イラン国営テレビによると、同国は攻撃を「殉教者ソレイマーニー作戦」と命名したという。

今回の攻撃による被害については今のところ明らかにされていない。米国防総省は、「状況と反撃方法を精査したうえで、地域の米国人や同盟・友好国を守るために、あらゆる必要な措置をとる」との声明を発表した(『共同通信』)。

このイランによる攻撃を受けて、米軍はイラン国内のミサイル基地、レーダーサイトを中心とする軍事施設に対する空爆攻撃を実施する可能性が高い。今回の弾道ミサイルについてはイラン西部ケルマンシャー州から発射された可能性が報じられている。

米軍がイランを攻撃すれば、イランは中東地域の米軍基地やペルシャ湾の米軍艦艇等に弾道ミサイル、巡航ミサイル等を使った攻撃をする可能性が高くなり、米・イランは全面的な戦争に突入する可能性がある。

その場合、イラクやシリアにいる米軍部隊がもっとも脆弱であり、両国のシーア派系民兵部隊が一斉に攻撃を仕掛ければ、相当の被害が米軍側に発生する可能性もある。この機会にレバノンのヒズボラも、米軍施設やイスラエルに対してロケット弾による攻撃、自爆攻撃等を仕掛ける可能性があり、戦争が地域全体に拡大する可能性も否定できない。

革命防衛隊は、米国の同盟国に対し、「各国の領土が米国による攻撃に使われた場合、イランの反撃の標的になる」との警告を発している。クウェート、バーレーン、サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、カタールの米軍基地がイラン攻撃に使用されれば、当然これらの国々の米軍駐留施設がイランの攻撃対象になる可能性も高まる。

イランはあくまで報復攻撃の「始まり」だと主張しており、第二弾、第三弾の攻撃を計画している可能性もある。これから数時間以内に、トランプ大統領が声明を発表する予定となっており、その中で米国による対応方針が示されることになろう。

米軍によるイラン空爆が始まれば、ペルシャ湾上空をミサイルが飛び交う事態になり、商業便がストップする可能性が高まる。中東湾岸地域に滞在の駐在員のご家族は、商業便が飛行している間に安全な国に移動することが望ましい。また、現地に留まる駐在者も、戦争が中東全域に拡大し、当面外出できなくなる可能性があることを念頭に置いて、籠城の準備を進めるべきである。